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おはこんばんにちは!今日もポジティブにズボライフ!ちゃんもちです。
突然ですが、私は石が好きです。
元々化石が好きで、そこから石や宝石にも興味を持ったのですが…
子どもの頃からお小遣いをためて原石の標本を購入してみたり、川で珍しい石を探してみたり。
今は、飼育しているメダカの為に溶岩石を選び抜いています(*ノωノ)
溶岩石と関係の深い火山。
そんな火山の基礎知識を少しだけ、今日は共に学んでいきましょう。
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火山
噴火とは?
火山と言えば噴火ですね。
では噴火とは具体的にどのような状態を言うのでしょうか。
地球の内側から海の底や大気中に激しい勢いで物質が噴出してくること。
地中の物質とは高温により溶かされた岩石のこと。溶かされてドロドロの状態になったものをマグマと呼んでいます。
そして地上に噴出してきたマグマを溶岩と呼んでいます。
それ以外には火山ガス(水蒸気など)や火山弾、火山灰なども噴き出してくることがあります。
このような現象を噴火と言います。
火砕流とは?
火砕流とは噴出物が吹き上げられることなく塊になり、なだれのように押し寄せてくるもの。
火砕流が堆積し、火砕流台地と呼ばれるものを形成することもあります。
火砕流の流れは秒速100mとも言われており、通常人間が逃げられるものではありません。
火砕流は秒速 100m、 火山泥流でも秒速 40m と高速で流れている例がある。 この速度に対して人間の 移動速度は、陸上選手でも秒速 10m 程度であるため、発生してからでは逃げ切 れない。
非常に恐ろしい災害の一つです。
火砕流が発生してから逃げるのは困難を極めるため、噴火情報が出た時点ですぐに避難をしなければなりません。
万が一火砕流に巻き込まれてしまった場合、流れと反対方向に逃げます。この時火砕流は谷に流れ込んでいくので、谷や窪地になっているところを避けて逃げる必要があります。
そして逃げる際には、火砕流のみに注目していてはいけません。
噴石なども飛んでくること、有毒ガスが発生することも考えられますので、しっかりと頭を守り口元も覆って逃げるのがベストです。
そもそもの話にはなるのですが、火山の火口付近には近づかないのが◎
火砕流による人的被害
※実際にあった事件の解説です。苦手な方は閲覧しないでください。
日本国内
溶岩ドームの崩落により、大火砕流が発生。40名以上の犠牲を出した大惨事です。
今現在もこの場所は溶岩ドームの崩落が懸念され、調査が続けられています。
日本国外
2021年、ジャワ島スメル山の噴火では大規模な火砕流が発生しています。
火口に近い場所に住んでいる方もおり、50名以上の犠牲を出す大惨事となりました。
古代の巨大火砕流
今から約3万年前、鹿児島湾の湾奥部で超巨大火砕流噴火が起こりました。
これによりシラスを堆積させ、姶良カルデラ*1が形成されました。
まず桜島火山で軽石噴火が起こり、次に桜島の北で火砕流が噴出。
中でも大きかったとされているのが入戸火砕流です。この火砕流は南九州の殆ど全域を飲み込みました。
この広大な範囲から旧石器時代の人々、動物など日本の西側に住む全ての生物を死滅させたと考えられています。
そして火砕流自体は南九州を飲み込んでそこで溜まることとなりましたが、この噴火で舞い上がった火山灰は日本全土に降り注いだようです。
このことから、日本中の生物に影響をもたらしたとも考えられているのです。
マグマから溶岩石が出来る
マグマは1000℃以上ありますが、地表などに出てくると時間をかけて冷え固まっていきます。
マグマが冷え固まった物が、大人になった私が喜んで集めている溶岩石な訳です(*´з`)
溶岩石を実際に手に取った事のある方はおわかりになるかと思うのですが、溶岩石には穴が沢山あいています。
マグマが沸騰したときにマグマから火山ガスが抜けていきます。
そうしたことを繰り返しながら冷え固まっていく最中、溶解度が減ることで気泡が出来ていくのです。
これにより、溶岩石は沢山穴が開いた形状になるのです。
火山の基礎用語
- 火山体 :噴火時に噴出した物が火口付近に積み重なって出来ている
- 単成火山 :1回の噴火でできた火山(昭和新山など)
- 複成火山 :複数回噴火を繰り返してできた火山(富士山、浅間山など)
- 盾状火山 :平たい山・石は黒っぽく噴火は穏やか(キラウェアなど)
- 成層火山 :平均的な山・石は灰みがかり噴火は普通(富士山、浅間山など)
- 溶岩ドーム:盛り上がった山・石は白っぽく噴火は激しい(昭和新山など)
- 活火山 :噴火の記録があるまたは今現在も活発に活動している火山
活火山とは? 概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山を活火山としています。 以前は、過去およそ2000年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山を活火山としてきました。
現在は廃止された火山用語
- 休火山
- 死火山
休火山、死火山も噴火の可能性があることから、防災上無意味な定義であるとされ廃止になりました。
ま た、休火山は「歴史時代に噴火した記録が残っている火山」、死火山は「現在はもちろ ん歴史時代にも活動した記録のない火山」という定義でした。
火山用語について
通常、複成火山の方が山の規模が大きいと考えて良い。
そして複成火山の方は、休み、大きな噴火をし、休み…という風に繰り返す。何万年など寿命が非常に長いのが特徴の一つ。
噴火をするごとに噴出物が降り積もるので、当然火山の規模は成長していく。
そして火山の活動は、地震(プレート運動)とも密接に関係しています。
マグマがあがってくることで地殻が破壊されて起きる火山性地震などもあります。
富士山最後にいつ噴火した?
我が国の誇る代表的な火山である富士山は、非常に都市部に近い場所にありますね。
富士山は2024年1月4日現在、宝永4年(1707年)の噴火を最後に315年以上も噴火をしていません。
しかしそれだけのエネルギーをためているとも言えるのでは?と少し心配になります。
今後の動向が非常に気がかりですな火山の一つです。
2024年・日本国内火山噴火情報
まだ年が明けたばかりですが、既に日本国内において火山噴火の情報は入ってきています。
2023年から発生していた諏訪之瀬島の噴火は、1日2日とずっと続いていました。
連続噴火という情報が出ていましたが、2日の22時35分に連続噴火は停止したようです。
日本国内の火山情報についてはこちらのtenki.jpにて詳細を見ることが出来ます。
火山の恩恵
火山は、恐ろしいばかりではなく私たち人間の生活に多大なる恩恵をもたらしています。
私たちが温泉に入ることが出来るのも、火山があるお陰。
薄型の電池を作るのに硫黄を利用する研究もあるそうです。
エネルギー源としても火山は長く研究されてきました。(地熱発電)
そして火山活動があるお陰で、土壌は蘇り豊かになります。
また土壌の養分を海へと送りだすことも。
雄大な自然や景色についても、火山があるお陰で形成されたものが沢山あるのです。
参考文献:科学の事典(岩波書店)
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最後に
火山の基礎的な超基礎的な知識をまとめてみました。
中学の理科を思い出しませんでしたか?
そして私と同じ年代かそれ以上の方は、休火山・死火山という言葉が廃止されたことに驚かれたかもしれません。
火山の歴史を知り、火山のこれからのことを考えてみる。
とても楽しく魅力的な時間になることでしょう。
旅行などで温泉などに赴いた際、景色の見え方や感じ方が違ってくるかもしれませんね。
今回のお話が火山に対する興味・導入への第一歩になりますように。
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